キリン専用の保温サポーターを開発

大牟田市動物園(福岡県大牟田市)のキリン専用のオーダーメイドサポーター

動物の保温って大変ですよね。良く競馬の番組などで馬の足元に立派な脛当てなど巻かれて厩舎に入っているシーンを見たりしますが、人間も寒いと霜焼けや凍傷になるように動物も寒すぎると色々と血行不良など問題が起きるのでしょうね。

医療用品メーカーのダイヤ工業株式会社から生まれたアニマルケアブランド「anifull(アニフル)」は、「動物福祉を伝える動物園」がコンセプトの大牟田市動物園(福岡県大牟田市)のキリン専用に2021年12月にオーダーメイドの保温サポーターを開発しました。

大牟田市動物園URLhttps://omutacityzoo.org/

開発経緯

サポーター装着図

大牟田市動物園のキリンのリンは、2005年9月30日生まれのオスです。

2017年1月から毎年冬季に跛行が見られるようになり、大牟田市動物園ではその対策、原因の調査を行っていました。冬季のみ跛行が発生していたことから、肢が低温環境にさらされることが原因と考えられたため、2019年12月より肢の保温を目的として馬用のプロテクターの装着を開始しました。

実験により馬用プロテクターの装着をすることで肢の保温が可能であることが明らかとなり、跛行対策として有効である可能性が考えられました。

これ以降、現在まで跛行はみられておりませんが、馬用プロテクターではサイズ等に課題があるため、オリジナルのサポーターの作成を計画していたところ、アニマルケアブランドのanifull(アニフル)に繋がることとなり、今回の開発に至りました。

anifull(アニフル)では2014年より動物用のサポーターを開発しています。

主に犬用のサポーターを開発してましたが、犬以外の動物やいろんなサイズの犬に対応する為に、オーダーメイドのサポーターを作成していました。今回、キリンのリンとの出会いをきっかけに、全ての動物たちの困りごとを解決したいと考え、開発に挑戦しました。

保温サポーター製品詳細

サポーター(右用)

本製品は全長74cmでキリンの足の長さに合わせて設計しており、吸湿発熱性素材『モイスケア®』を使用しました。

『モイスケア®』はウールに比べて約3倍の吸湿発熱性能があり、衣服内温度が綿に比べて最大2℃も高くなる保温に適した素材です。

さらに、人間用のコルセットやサポーターに使用している様々な素材を組み合わせ、支持性とフィット性にこだわって製作しています。また、サポーター本体にポケットがあり、体温測定センサを入れて使用ができます。

保温サポーターを装着することで跛行を予防し、キリンの健康管理ができればと考えています。

大牟田市動物園について

大牟田市動物園は「動物福祉を伝える動物園」というコンセプトのもと、日々動物たちの生活の質の向上に取り組んでいます。動物福祉とは、動物が精神的にも肉体的にも健康であり、環境と調和していることを意味しています。

動物たちがそうなれるよう、またその動物たちの姿をお客様にご覧いただくことで、動物福祉について一緒に考えていただけたらと思い、日々さまざまな工夫を行っています。

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